大阪市を中心に特区民泊の導入が進む中で、民泊運営に興味を持たれる方が増えています。特にUSJやなんば駅、梅田駅周辺など観光地へのアクセスが良好な地域では、AirbnbやBooking.comなどを活用した民泊が注目を集めています。
一方で、民泊運営もビジネスの一つであり、簡単に多額の利益が得られるものではありません。
今回の記事では特区民泊のオーナーを検討されている方に向けて、民泊における主なリスクをご紹介します。リスクを知ることで、堅実な運営計画につながれば幸いです。
■ 運営代行会社や民泊サロンとのミスマッチ
運営代行会社へ運営協力の依頼を行なったり、民泊のオンラインサロンに入会して情報収集を行ったりすることは有効な手段です。しかし、企業やサロンの特色を十分に理解せず利用を進めてしまうと、ミスマッチが発生し、期待した成果が得られないことがあります。
対策
・目的や運営方針に合った運営代行会社、民泊サロンを選定
・事前の面談や契約条件の確認を徹底
■ 初期投資が高額になる可能性が高い
物件を購入して運営する場合、不動産取得費、家具・家電の購入費、場合によってはリノベーション費用が発生します。さらに、特区民泊の場合は設備要件を満たす必要があり、追加費用がかかるケースもあります。
対策
・運営代行会社に相談し、予算帯に合った物件を取得。または賃貸物件を利用する
・収益予測と投資回収期間を明確にシミュレーション
・過度な設備投資は避け、ゲストが本当に必要とするものだけを備える
■ 近隣トラブル
民泊運営で最も多いのが 「騒音」や「ゴミの処理」 などによる 近隣住民とのトラブルです。特に、丸々貸し切りの一軒家では、複数人での宿泊が可能なため、パーティー利用などでの苦情が発生することがあります。
対策
・防音性の高い物件を選定
・事業ゴミ専門の業者へゴミ処理を依頼
・ハウスルールの設定とゲストへの説明(多言語対応)
・近隣住民への事前挨拶や配慮
■ 無許可運営・法令違反
大阪市内で民泊を運営するには、旅館業法や住宅宿泊事業法(民泊新法)、「特区民泊制度」 の申請が必要です。無許可運営や法令違反は罰則の対象となります。
対策
・民泊の運営代行サービスを活用し、申請・手続きのサポートを依頼
・適法な運営体制の構築と管理
■ 収益変動・空室リスク
観光シーズンの影響を受けるため、 民泊運営の収益は一定ではありません。 特に予約数の少ない時期や観光名所の少ない立地では、空室リスクが高まります。
対策
・USJやなんば駅、梅田駅近くなど通年で需要の高いエリアに立地
・「貸し切り宿 大阪 民泊」などの検索ニーズの高い施設設計
・AirbnbやBooking.com等の複数プラットフォームを併用。また、ページの運用をしっかりと行う。
■ 清掃・維持管理
清掃の質が低いとゲストの満足度やレビューに直結し、集客に悪影響を及ぼします。また、設備トラブルへの迅速な対応も重要です。
対策
・民泊清掃に対応した専門業者に委託
・チェックアウト後の徹底した清掃体制
・エアコン洗浄や水回り清掃など定期的なメンテナンスの実施
■ 長期的な視点でのリスク管理も
民泊物件は運営だけでなく、将来的な売却相談や高値買取といった不動産戦略も重要です。当社では不動産事業(仲介・管理・売買)にも対応しており、民泊運営後の展開までトータルサポートいたします。
■ まとめ|安心・安全な運営のために
民泊運営にはさまざまなリスクがあり、軽い気持ちで始めることはおすすめできません。正しい知識とサポート体制を整え、リスクを理解した上で運営を行うことが必要です。
当社はヒアリング段階でリスクを加味した提案を行い、現実的な運営計画をご提示いたします。オーナー様のパートナーとして、安心・安全な運営を目指してまいります。
ご興味がある方は本サイトのお問い合わせフォームよりご相談ください。